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日本霊異記(上巻)(にほんりょういき)
【年代】 平安時代
【所在】 国宝館
【指定】 国宝
【技法】 紙本墨書、巻子装
【法量】 縦29.6cm、全長870cm、紙数17紙
【公開情報】 通常非公開
薬師寺の僧であった景戒(けいかい)によるもので、序によれば中国の「冥報記(めいほうき)」などの因果応報譚に倣い、景戒の見聞した日本の奇瑞譚を集め、後世に伝えるために書いた、とあります。奈良時代の説話を中心に雄略天皇の治世から年代順に116話を収録したもので、弘仁年間(810~824)に成立しました。
本書は、『金蔵要集論』の紙背に書写されており、巻首に「日本国現報善悪霊異記 上巻 諾楽 右京薬師寺沙門景戒録」、巻末に「延喜四年五月十九日午時許写已畢」(延喜4年(904))とあり、現存最古の古写本として大変貴重なものです。