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春日版板木(かすがばんはんぎ)



【年代】 鎌倉時代~室町時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 木造、桜材
【法量】 縦24.0~29.0cm、横80.0~94.3cm
【付属】 版本『瑜伽師地論』(春日版)全91巻
(ト書『建長元年七月五日堯心刊記』)
版本『大般若経』(春日版)全610巻
【公開情報】 通常非公開
『春日版』とは、平安時代から江戸時代にかけて興福寺で印刷された木版刷りの経典のことで、その時に使用された板木が大量に現存しています。その数は2778枚に及びます。最古の年記のある板木は文治5年(1189)から建久6年(1195)の刻記がある『成唯識論述記』です。板木の経種はおよそ53種あり、法相・唯識関係の経疏類と『大般若経』がその多くを占めています。わが国中世印刷文化史上のまとまった遺品として、その価値は極めて高いものがあります。