造興福寺記(ぞうこうふくじき)

【年代】 平安時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 紙本墨書、袋綴装
【法量】 縦31.7cm、横26.0cm、紙数55枚
【公開情報】 通常非公開

永承元年(1046)12月24日、興福寺は北円堂を除いて全焼します。創建以来はじめての大惨事でした。本書は翌年、永承2年正月22日から永承3年3月2日の落慶、そして3月26日の東金堂手斧始(ちょうなはじめ)までの再建記録で、当時の興福寺再建事情が詳しく知られる貴重な資料です。紙背に長承4年(1135)から保延3年(1137)までの年紀を持つ消息や、荘園関係の文書がみられることから、この頃に書写されたことが知られます。

本日のご拝観について
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