聖徳太子伝暦(しょうとくたいしでんりゃく)

【年代】 鎌倉時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 紙本墨書、折本装
【法量】 縦15.4cm、横11.5cm、33折(巻上の本)
【公開情報】 通常非公開

本来は一巻として成立したと思われますが、多くの写本では上下二巻として、興福寺に伝わる本書は上下本末の4帖から構成されます。延喜17年(917)に藤原兼輔が撰したもので、太子の一生を年代記風に記述しています。奥書から、文永4年(1267)に定林寺(太子建立の寺)で写した慶重の書写本を、徳治2年(1307)に良厳が菩提寺(橘寺)往生院(聖徳太子誕生所と伝える)で書写したことが知られます。ともに太子因縁の地で書写されたもので大変貴重なものです。

本日のご拝観について
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