篳篥譜(ひちりきふ)

【年代】 鎌倉時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 袋綴装 鎌倉時代
【法量】 縦25.6cm 横20.8cm 紙数40紙
【公開情報】 通常非公開

篳篥(ひちりき)は、唐楽(とうがく)や高麗楽(こまがく)に用いられる短い縦笛で、その音色は鋭く重厚で、哀調を帯び、施律演奏が円滑なため、雅楽の三管楽器(笙、篳篥、龍笛)のうち主施律を受け持ちます。中国西域の亀滋(きじ)の楽器で、中国南北朝時代に胡楽器として伝わり、やがて日本に伝えられました。
この楽譜は鎌倉時代に書写されたものです。現存する楽譜で鎌倉時代にさかのぼる遺例はまれで、音楽史上、特に南都楽所(なんとがくそ)研究上貴重です。

本日のご拝観について
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