色紙薬師経【薬師如来坐像納入品】(しきしやくしきょう)

【年代】 平安時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 色紙墨書、巻子装
【法量】 縦26.7cm、横554cm、紙数14紙
【公開情報】 通常非公開

木造薬師如来坐像の像内に、蓮台(れんだい)に乗せられた竹筒に、長和2年(1013)の奥書きを持つ『色紙薬師経』と、宝治元年(1247)の奥書きを持つ『薬師経』が巻き重ねて納められていました。
『色紙薬師経』は色紙経として年紀の明らかな最古の例で、また納入経の古例のひとつで、そのうえ墨書から像の造立年代が知られることは、彫刻史上貴重なものです。料紙は黄土、薄紫、薄藍、濃朽葉の色紙4種類を14枚継いで、墨界を施します。巻末に長和2年8月12日に沙門輔靜(しゃもんぶじょう)が仏堂を造り、この経を自筆したことなどが、さらに別筆で宝治元年(1247)5月4日に修理を施したことが書かれます。
 

【 関連項目 】
色紙薬師経
薬師経
本日のご拝観について
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