講周易疏論家義記断簡(こうしゅうえきそろんけぎきだんかん)

【年代】 奈良時代
【所在】 国宝館
【指定】 重要文化財
【技法】 紙本墨書、巻子装
【法量】 縦27.9cm、横1838cm、紙数35紙
【公開情報】 通常非公開

周易(易経)を講じ、いろいろな人の学説を解き明かした注釈書の部分(断簡)です。易経とは中国の五経、すなわち易経、書経、詩経、春秋、礼記の1つで、天文、地理、人物、物象を陰陽変化の原理にもとづいて説を立てた書で、周時代(紀元前11世紀頃から前3世紀頃)に大成したので、周易とよんでいます。
易に関する注釈書や著述は多くありますが、この部分は他に例がなく、易研究の貴重な資料で、著者もまた引用される易家の著書も伝えられていませんが、書体からみて8世紀末の古写本と思われます。

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