文化財

「国宝」「重要文化財」

木造不空羂索観音菩薩坐像(もくぞうふくうけんさくかんのんぼさつざぞう)


©飛鳥園

【制作時代】 鎌倉時代
【安置場所】 南円堂
【文化財】 国宝
桧材 寄木造 漆箔 彫眼で瞳は玉眼 鎌倉時代
像高 336.0cm

 変化観音(へんげかんのん)の一つで、手に持つ羂索(けんさく)(網)で、人びとの願いを空しいものにしない誓願を持っています。
 南円堂の本尊像で、髪を高く結い、宝冠に阿弥陀如来(あみだにょらい)の化仏(けぶつ)をつけます。眉間に1目をつけ3目とします。上半身に鹿皮を斜にまとっています。第一手は胸前で合掌し、第2手左手に蓮華(れんげ)、右手に錫杖(しゃくじょう)を持ち、第3手は両手とも脇下に垂らし5指を伸ばし、掌を前に向け、第4手は左手に羂索(けんさく)、右手に払子(ほっす)を持ちます。文治5年(1189)に約15ヶ月を費やして、仏師康慶とその弟子達が造ったもので、重量感のある体、威厳のある顔に、天平時代や平安時代初期彫刻の伝統を伝えます。