文化財

「国宝」「重要文化財」

木造大黒天立像(もくぞうだいこくてんりゅうぞう)


©飛鳥園

【制作時代】 鎌倉時代
【安置場所】 中金堂
【文化財】 重要文化財
桧材 一木造 彩色 彫眼 鎌倉時代
像高 93.8cm

 一般に大黒天像は打ち出の小槌(こづち)を持ち、大きな袋を肩にかけ、円満な顔で、俵の上に乗る姿を目にしますが、これは福徳富貴、財宝神として信仰された大黒天像で、このような姿にあらわされるのは江戸時代以降のことです。インドの大黒天像は大自在天(シヴァ神)の化身として、三面六臂(さんめんろっぴ)で黒色、怒りの顔をして、両手で象皮を背後にひろげた姿に造られ、厨房(ちゅうぼう)の守護神でした。
 東金堂に安置されてきた像で、頭巾(ずきん)をかぶり上衣、短い袴(はかま)をつけ、袋を肩にかけ、沓(くつ)をはきます。彩色が落ちて、丸ノミによる荒削りが目立ちます。