文化財

「国宝」「重要文化財」

木造十二神将立像(もくぞうじゅうにしんしょうりゅうぞう)


©飛鳥園

【制作時代】 鎌倉時代
【安置場所】 東金堂
【文化財】 国宝
桧材 寄木造 彩色 彫眼 鎌倉時代
像高113.0〜126.6cm

 薬師如来の守護神で、左右に各6体、計12体を安置します。いずれも武装します。伐折羅(ばさら)大将像が草履をはく以外は沓(くつ)をはきます。各像とも髻(もとどり)に干支(えと)の動物をつけます。波夷羅(はいら)大将像の足ほぞに「建永二年四月廿九日菜色了」、珊底羅(さんていら)大将像の足ほぞ(あしほぞ)に「衆阿弥」の銘文があるところから、建永2年(1207)に彩色され、衆阿弥によって造られたか、もしくは彩色されたことが知られます。12体もの群像それぞれに個性的な動きをつけ、しかも全体としてまとめあげる技量は高く評価され、鎌倉時代の天部彫刻の代表作です。


各像が頭上につける干支(えと)の動物は次の通りです。

1. 毘羯羅(びから)大将像 2. 招杜羅(しょうとら)大将像
3. 真達羅(しんだら)大将像 4. 摩虎羅(まこら)大将像
5. 波夷羅(はいら)大将像 6. 因達羅(いんだら)大将像
7. 珊底羅(さんていら)大将像 8. あに羅(あにら)大将像
9. 安底羅(あんていら)大将像 10. 迷企羅(めきら)大将像
11. 伐折羅(ばさら)大将像 12. 宮毘羅(くびら)大将像

 十二神将は守護神の性格をあらわすために武装し、また仏敵をおどし、人々の悪い心に対して激しく怒っているのです。仏教の発祥地インドで古くから信仰されていた鬼霊とか武器、あるいは辺境や異境の王朝や民族を神格化して仏教に取り入れて守護神としたもので、薬師如来の12の誓願に応じてあらわれる薬師如来の分身とされます。