文化財

「国宝」「重要文化財」

濮陽大師画像(ぼくようだいしがぞう)


©飛鳥園

【制作時代】 室町時代
【安置場所】 国宝館
【文化財】
絹地彩色 掛軸装 室町時代
縦143.5cm 横122.8cm

 中国法相の第一祖は慈恩大師(じおんだいし)、第二祖は州大師(ししゅうだいし)、そして第三祖は濮陽大師智周(ぼくようだいしちしゅう)(679〜735)で、この3人を唯識(ゆいしき)の三祖と称します。濮陽の著した『成唯識論演秘(じょうゆいしきろんえんぴ)』は、慈恩大師の『唯識論樞要(ゆいしきろんすうよう)』、州大師の『成唯識論了義燈(じょうゆいしきろんりょうぎとう)』とともに唯識三箇疏と言われます。
 興福寺法相宗は唐の長安で濮陽に学んだ玄ム(げんぼう)が伝えたもので、平安時代以降興福寺では大師の忌日6月21日に、その徳を讃える「濮陽会(ぼくようえ)」が行われてきましたが、この画像はその本尊画像です。両手を念じて坐り、側に水瓶(すいびょう)を置いて、前に青色の履を脱いでいます。