文化財

「国宝」「重要文化財」

奈良時代の鬼瓦(ならじだいのおにがわら)


©飛鳥園

【制作時代】 奈良時代
【安置場所】 国宝館
【文化財】
縦約50cm、横約50cm

 興福寺の奈良時代の鬼瓦は、出土品から5種類が知られます。このうち3種類は平城宮の鬼瓦が転用され、2種類が興福寺独自の顔を持っています。
 この興福寺独自の鬼瓦は北円堂南門跡から出土したもので、周囲に珠文(しゅもん)がめぐり、顔面に巻き毛を持ち、眉間に穴をあけます。顔面中央やや左側の縦方向に粘土の突帯が走りますが、これは鬼面の彫刻面の凹凸が激しいために、笵(はん)を左右に分割した合せ目です。彫りが深く鋭く、各部分は突き出し、リアルで力強い鬼面です。