文化財

「国宝」「重要文化財」

緑釉せん(りょくゆうせん)


©飛鳥園

【制作時代】 奈良時代
【安置場所】 国宝館
【文化財】
奈良時代
1辺18.2cm 厚み2.6〜2.9cm

 仏像を安置する須弥壇(しゅみだん)は石や漆喰(しっくい)、木、瓦せんなどで造られましたが、緑釉(りょくゆう)を施した正方形のタイルを全面に敷きつめるのは大変に珍しいものです。
 神亀3年(726)創建の東金堂須弥壇(しゅみだん)に『瑠璃せん(るりせん)』、すなわち緑釉 (りょくゆう)が敷かれていたことが記録にみえます。これは本尊薬師如来の浄瑠璃光(じょうるりこう)世界を表現したものとみられます。隅角110度のものもあります。良質の胎土(たいど)を用い、上面に水波文(すいはもん)を1〜7mmの抑揚(よくよう)で半肉彫(はんにくぼ)りし、緑釉(りょくゆう)を全面に施します。裏面には「十六」といった数字を線書きしています。