文化財

「国宝」「重要文化財」

絵馬(えま)


©飛鳥園

【制作時代】 室町時代〜江戸時代
【安置場所】 国宝館
【文化財】
桧板彩色 室町〜江戸時代
ウテン王唐獅子図 大永三年銘 縦13.1cm 横33.1cm

 絵馬は、古くは紙や板に馬の絵を描いて、雨を降らし、また逆に大雨を止ませることをお願いするために、神に奉納されたものです。東金堂屋根裏から発見された絵馬は、現在興福寺に265枚が収蔵されますが、最も古い年紀を持つのが大永元年(1521)です。絵馬の題材には、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)像、また文殊菩薩が乗る唐獅子(からじし)、ウテン王、牡丹などが色彩豊かに描かれます。また裏面には、例えば僧侶が試験合格を祈願して文殊菩薩に奉納したとする永禄13年(1570)の願文が墨書されています。


奉為三十講登高座
十二帖皆得答諸願成
就也
初年加行者
訓経
永禄十三庚午卯月九日
東金堂御宝前
大聖文殊師利菩薩

 これが江戸時代になると題材が増えて、文殊菩薩像や薬師如来像、また仏や菩薩を特定せず奉納することだけが目的の絵馬も伝えられています。