文化財

「国宝」「重要文化財」

二彩、三彩陶器(にさい、さんさいとうき)(断片)


©飛鳥園

【制作時代】 奈良時代
【安置場所】 国宝館
【文化財】
奈良時代

 白色の胎土(たいど)で素焼きした器にうわ薬を塗り、さらに低い温度で焼いた加飾陶器(かさいとうき)で、唐三彩(とうさんさい)の流れをくむものです。
 食堂(現在の国宝館)東から、良質の胎土に緑釉(りょくゆう)と白釉(はくゆう)を施した二彩(にさい)、また緑、褐、白釉の三彩(さんさい)を施した瓶(へい)や多口瓶子持(たこうへいこもち)注口の断片が出土しています。
 正倉院文書の西金堂造営記録「造仏所作物帳(ぞうぶっしょさくもつちょう)」に彩釉陶器(さいゆうとうき)の原料や、河内国肩野郡と石川郡から土を、春日山から燃料の薪を運んだことが知られますので、これは記録と出土品が一致する貴重な遺物です。