年中行事とイベント案内

一年間の行事

仏生会(ぶっしょうえ)南円堂前庭 4月8日

 世界には様々な宗教があります。なかでも仏教はキリスト教、イスラム教ともに世界3大宗教の1つに数えられます。時代を越え多くの人々に影響を与えた仏教。創始された方は皆様もよくご存知のお釈迦様です。

 釈迦は種族の名で、釈迦牟尼とは釈迦族の賢人という尊称です。仏道と言うように仏に致る道〔法〕をお説きになりました。仏とは悟りを開き目覚めた人の意味です。目覚めるといっても自分だけの悩みを解決したものではありません。生きとし生けるものの存在とは何かという大きな難題です。生れれば必ず死に、有るものは滅すると言う根本的なこの世の不条理から脱する道を感得され、生涯をその伝道につくされたのでした。

 4月8日は、そのお釈迦様の誕生日です。お父様はカピラ城主、お母様はコリ城の王女でした。お2人の名前はスッドーダナ、マーヤーと申されました。日本でも摩耶と女子に名づけることがありますが、それはマーヤー様に因むことになります。きっと素晴らしい母親になられると思います。

 さてマーヤー様が当時の習慣に従って、お産のために故郷に帰ることになりました。ところが途中のルンビニー園まで来たとき、にわかに出産が間近いことをお知りになられました。そこで、身に沐浴し無憂華(むゆうげ)の花の下に座られました。やがて陣痛が始ると、花は一斉に垂れ下がり、花の間から元気な産声があがりました。そのときお釈迦様は奇跡を起こされ、行くこと7歩右手で天を左手で地を示し「私は神々、人の師となり全てを平安たらしめよう」と宣言されました。天地は6種に揺れ動き、光は満ちて空からは甘露の冷暖の水がお釈迦様に灌(そそ)がれました。そして神々は音楽を奏して様々な香華を散じたと伝えられています。


仏生会(花祭り)(灌仏会)

 花祭り―灌仏会(かんぶつえ)―はお釈迦様誕生の出来事を行事にしたものです。インドでは古くから行われていました。中国では4世紀後趙の石勒が4月8日に行なった記録が残り、日本では推古天皇14年(606)に行なったことが記されています。江戸時代になりますと、花御堂が大奥にも設けられ盛んに行なわれました。この頃から一般に広く普及したようです。余談ですが、花祭りのときお釈迦様にかける甘茶はアムリタ(神酒)に通じます。お釈迦様誕生のときお体に降りそそがれた、あの天の甘露のことです。そのせいかどうか甘茶は飲むと体に大変いいようです。

 当日、甘茶の接待もございます。青空の下、花々に囲まれたお釈迦様は南円堂の前におられます。是非1度おいでください。